作品講評 / 大賞:平出美穂

葛西 薫

水平線、湾、町、工場、行き交う車のテールランプ… この室蘭ならではの混在。何を思っているのか佇む女性の視線と同化する。いわば絶景というような写真ではない。それだけに小説の中のいちシーンのような物語を感じさせ、見飽きることがない。

辻 佐織

輪西か御前水の山の上から撮っている風景かと思いますが、室蘭の地形がパノラマのようにわかり、良い時間帯の空にも恵まれ、ストーリー性を感じる良い作品だと思います。
撮影者と人物、その先の測量山、夕焼けと奥行きを感じる作品です。

姫野 希美

夕焼けの小高い道から望む入江の風景には、場所を特定できる情報は控えめです。でもそれがかえって、普遍的に心に響く風景として室蘭の魅力を伝えてくれます。女性の後ろ姿も、見る人の視線に重なり効果的です。

藤井 保

ススキの草原、夕暮れの街、赤くそまった空。
この写真には、まるで舞台か劇画のワンシーンの様な情感と言葉があります。
私が後姿の写真が好きなのは、その人が見ている世界に自分も又、感情移入できるからです。

山岸 伸

眼下に室蘭を見る絶景ポイントです。
その絶景を夕焼け時に撮影され、尚且つひとりの女性が佇んでいる。
寂しさの中にも気持ちよさが感じられます。
夕焼けなのか室蘭の風なのか
私もここで佇んでみたいと思われる1枚です。

山口 一彦

美しい夕焼けに佇む女性。心象的な写真である。多くの応募写真はモデル無しの風景写真であったが、モデルを入れることにより夕暮れ時の室蘭の空気感を表現している。