順光による強い陰影が、断崖絶壁の岩肌の造形美を見せてくれ、なにか別の星の一角を見ているようでもある。室蘭をこうトリミングしたか、と心が動いた。
室蘭の独特な地形を切りとった良い作品です。
大自然の重さや良い意味での暗さがあり、室蘭に住んでいた幼少時に意味もわからず感じていた自然との対話を思い出します。
風が強くて冬など大変でしたが、同時に美しい地形を作り出しているんですね。
そそり立つ岩と雲の表情が量感豊かで、緊張感があります。どこか日本離れしたようなダイナミックな光景のなかに、室蘭の風土が新鮮に息づいています。
このイタンキ浜を初めて訪れたとき、日本ではないスコットランドのような湿度と匂いを感じました。岩、草原、風、雲、全てが美しくて、少し悲しい風景なのです。
長い間海の風を受け、地層がはっきり見えてダイナミックな写真になっています。
イタンキの岩場の写真と思うが、部分を切り取って表現しているので大自然感が出ている。この場所は私もよく撮影しているが、引いた写真と切り取った写真ではまったく違う場所で撮影した感じになる。作者のシンプルな目線がとてもいい。