PRIZE 2016受賞作品
パブリック賞
入選
総評
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葛西 薫
いわゆる観光写真を選ぶのではなく、あくまでも一枚の写真として秀でたものを選ぼうと審査に臨んだ。第1回目にして、そして限られた24時間という制限の中、よくもこんなにもたくさんの傑作が!と思った。この秀作群がどう感じてもらえるのか、世に出るのが楽しみです。室蘭育ちの身で、東京で見る故郷の写真に、少しばかり胸が熱くなり、平静な気持では見られなかったのですが。
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辻 佐織
都会では味わえない恵まれた自然環境や鉄工場の街が放つ哀愁、太平洋からの強風が齎す地形。そんな環境が作り出す、室蘭人の独特な深みを写し込んだポートレートも見ることができました。初回にしては、作品の質がかなり良いと審査会で話が出たのも興味深かったです。来年にも期待します。
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姫野 希美
撮ることのライブ感を存分に楽しめ、そのことが写真のエネルギーとなって現れた新鮮な試みと思います。魅力的な写真が多く、さまざまな視点に誘われて室蘭を巡る歓びを堪能しました。
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藤井 保
私も何度か写真コンテストの審査を経験しているのですが、一目見て全体のレベルは高いと思いました。北海道という写真的な風土に加えて、参加者の意識も技術レベルも高いように思います。
初回にしてこの結果は写真の質、量ともに成功と言えると思いますが、あとはフィルムで撮影し、プリントをする人にも門戸を開いた時間的な仕組みを考えて欲しいと思います。 -
山岸 伸
審査が終わり、大賞も決まりました。
今、もう一度皆さんの作品を客観的に見せていただいています。
あまりにも沢山優れた作品が多すぎて各審査員もかなり迷ったと思います。
私自身も今でも迷っております。
それぐらいレベルの高い作品が今回は多かったと思います。
これだけの優れた作品を選ぶにはどのように選んだらいいのか撮りフェスのこれからのテーマになっていくと思います。
また来年、もっと優れた作品が出てくると期待しています。ひとつの町をテーマにこのような企画はなかなかないことだと思います。
多分、そんなに室蘭に写真を撮りに来てくれる人は居ないんじゃないかと思っていましたが、これほど多くの方たちがカメラを持って室蘭に集まったということは私としては奇跡に思います。
一年目だけじゃなくて二年三年ともっともっと増えていくことを期待します。
皆さん町をあげてのご協力ありがとうございました。 -
山口 一彦
24時間限定の撮影と言うことで、天候などの光の条件も全員一緒なので、地元のアマチュアカメラマンと同一ラインで勝負できるのが室蘭以外から来る人にとっては良いのではないかと思う。来年は、当日だけ室蘭に来るのではなく、事前に来て撮影ポイントをロケハンして表現方法を考えてみてはどうだろうか。素晴らしい所が沢山あるのが室蘭です。