葛西 薫

真昼と夜のロングショットが準大賞。白鳥大橋はとてもロマンティックなトーン、まるで古き良き時代の「総天然色」外国映画を見てるようで、遥かな気持ちになる。測量山の写真もまた美しい。電波塔のライトアップに込められた誰かへのメッセージ、山、防波堤のシルエットに点々と漏れる光も人肌を感じさせ温かい。

藤井 保

自然界の内にある人工物を視つめる視線は写真家に与えられた仕事だと思っています。この電波塔のライトアップは、特別な意味があると審査会場で聞きました。
流れる雲とカラフルなライティングのコントラストが美しいのですが、他の町の光などをもう少し暗く焼き込むと、より整理された象徴的な画面になると思いました。

山口 一彦

測量山の夜景を重厚なトーンで撮らえているので静けさの中に電波灯の輝きが印象に残る。測量山は多数の人が撮影しているが、こんなにも静寂に包まれた測量山を見るのは初めてである。

浅田 政志

夜に測量山を見上げると現れる奇妙な光景。奇抜なライティングがされていて最初見た時は、少し異様な景色に見えました。
しかし、「地元の人々が中心となり、毎日誰かが料金を支払って一晩照明を点灯している」と聞き、鉄塔の見え方が大きく変わりました。
画面を覆い尽くす黒の重厚なイメージとのギャップがあり見応えがある作品です。

田口 清隆

地元の人間としては当たり前だった測量山の光が、まるでSFのような風景だったんだと気付かせてくれました。暗部の多さから来る美しさと不気味さが、不思議な快感になっている一枚。

通学中、部活中に傍らにあった測量山は、自分の中で故郷を象徴する景色です。
昨年の撮りフェスから本格的に写真を始め、写真、何より室蘭の素晴らしさに気づきました。
目標だった本フェス入賞は励みになります。ありがとうございました。

葛西 薫

真昼と夜のロングショットが準大賞。白鳥大橋はとてもロマンティックなトーン、まるで古き良き時代の「総天然色」外国映画を見てるようで、遥かな気持ちになる。測量山の写真もまた美しい。電波塔のライトアップに込められた誰かへのメッセージ、山、防波堤のシルエットに点々と漏れる光も人肌を感じさせ温かい。

藤井 保

この作品もFILM撮影と聞き、嬉しい限りです。白鳥大橋を見上げるこのアングルは、多くの写真家が撮影する定番の位置のようですが、画面下にかかった霧、明るい青空、そして全体の柔らかなトーンが、平面的でグラフィカルな写真に仕上げています。
少しアンティークな匂いのする色調が、どこか異国の絵葉書のようにも見えて美しい写真です。

山口 一彦

白鳥大橋に霧がかかりサンフランシスコのようにも見える。デジタルではないフィルムで撮影したことによって他の写真と違う質感になっていて霧とフィルムの組み合わせが雰囲気ある写真に仕上がっている。

浅田 政志

この場所はフォトジェニックで沢山のカメラマンが写真に収めてきた被写体だけど、撮影者はこだわりのフィルムカメラで写真を撮られました。
「新たな一面を撮ってくれてありがとう」と白鳥大橋がお礼を言うような一枚に違いありません。

田口 清隆

フィルムならではの不思議な風合いが、写真なのにまるで映画のような美しい時間の流れを作り出しています。

室蘭に2日間滞在して写真を撮り、とても素晴らしい街だと実感しました。そして、素晴らしい作品ばかりの中で入賞できてとても嬉しく思います。また室蘭に写真を撮りに行きたいと思います。