PRIZE 2019受賞作品
辻 佐織 賞
藤井 保 賞
山口 一彦 賞
浅田 政志 賞
小林 哲朗 賞
入選
総評
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葛西 薫
賞決定の最終段階、写真の楽しさと作品性、写真の持つ無限の可能性と撮りフェスの役割をめぐり、大いに議論し、迷い、今年の成果を選んだ。グランプリはその結晶だ。
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辻 佐織
例年以上に、大賞の選考が難航したように思う。室蘭の街がわかりやすい作品と、一見では室蘭とはわかりづらいが、作品として質の高いものとのせめぎ合いだった。選考から外れてしまったが、伸び伸びと撮影された興味深い室蘭市民のポートレートが数多くあり、個人的には今後ポートレート賞などもあると良いように思った。
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藤井 保
今年度は、著作権の問題が参加者から提議され審査前の約二時間ほどは、その報告と各審査員の意見交換の場となりました。一般的な常識として著作権は作者にあります。至極当然の事です。しかし国の法務は別として、写真の好きな人が集まり、選を競い合い、結果選ばれた作品が広報として世の中に発表される。とても自然ななり行きでそこに利権や悪意が介入してはなりません。撮りフェスを無くすことは簡単なことです。もう一度写真を愛する人達が写真を撮り、選び、発表をする、その喜びを思い起こす事です。
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山口 一彦
毎回審査していて、夕景、夜景が多いし撮影ポイントが同じで見飽きた感じがする。今回の大賞作品のように見たことがないアングル、発想で撮影してほしい。今回もユニークな写真が多数あってなかなか面白かったが、ユニークな写真は大賞になりづらいので、ユニーク賞など部門を設けてもっと撮りフェスを楽しんでもらいたいと個人的には思っている。
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浅田 政志
今回も室蘭へ行き、参加者のみなさんと24時間を共にしました。スキルは人それぞれながら、現場を心から楽しんで写真を撮るという自然なようで夢のような空間の力がさらに増強されたことを感じました。美しく壮大な風景写真と一風変わった自撮り写真が個性を放ちながら混在するのは撮りフェスの醍醐味だと思います。
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小林 哲朗
撮影者の意図が明確な写真が多く、見ている方も楽しくなりました。工場や工場の夜景を撮影した写真も多くエントリーされていましたが、ただ工場を写すだけではなく、プラスアルファの要素がある作品が好印象でした。