葛西 薫

写真ならではの一瞬。どの子を見てももう楽しくて楽しくて！　という気持ちが、顔だけでなく体に現れている。制服、空、海、砂がブルーグレーに統一されていて、一層彼女らを引き立てている。

辻 佐織

鉛色の空とイタンキ浜の白波。水平線の五線譜の上で、音符のようにリズミカルに躍動している女学生たち。しっとりと重たい背景にフレッシュで透明感のある軽やかな被写体のコントラストが楽しく、潮風と女学生の笑い声がこちらまで伝わってくるようだ。

浅田 政志

とっても楽しい撮影会でしたね。まさかこのような瞬間を撮ってくれてるなんて、、嬉しい限りです。一人一人の配置や動作が、まさに決定的瞬間です！短い室蘭の夏の、青春の1ページ。準大賞おめでとう御座います！

小林 哲朗

曇り空の海辺、高校生の皆さんが心底楽しんでいる様子が表情からストレートに伝わり、見ているこちらも笑顔にしてくれました。浅田さんのワークショップの時に撮られた写真ですが、五人のバランスのいい配置、良い表情の瞬間、水平ズレのない構図などしっかり撮られています。

田村 広司

純度が高い、良い写真ですね。写真の仕上げ（明るさ/コントラスト/彩度など）に、過剰な青春演出を施していないのが好きです。大人の青春イメージで塗りつぶさないことで、10代の自然な表情と躍動する体の動きに説得力をもたらした。この写真にタイトルをつけるとしたら何ですか？いつか正木さんに聞いてみたい。

この度は、素晴らしい賞をいただきまして誠にありがとうございます。 この写真は念願でありました浅田先生のワークショップにて撮影した一枚です。 休憩中の彼女たちが楽しんでいる姿を写しました。 浅田先生、北海道大谷室蘭高等学校ダンス部の皆さん素敵な時間をありがとうございました。心より感謝申し上げます。

葛西 薫

この画角がいい。なんといっても「美代子」の赤い看板が効いている。路地、錆びついたシャッター…　そこにこのいかにもなポーズがよく似合っている。なかなか様になっている。昭和に、室蘭に帰りたくなった！

辻 佐織

70年代のレコードジャケットのようなインパクト！手前の『美代子』という看板文字と鳥居のように感じる枠組みのある背景がグラフィカルな構図で素晴らしい。また、間に佇む女性の被写体のポージングも気になって注目してしまう。室蘭の片隅で異次元に誘われるような胸騒ぎのする作品。この作品のアンサー作品も見てみたい。

浅田 政志

モデルさんの撮影会ですが、作者の独自の視点がありますね！看板を入れることにより、画面に奥行きと鮮やかさが出て、素晴らしい一枚へ仕上がってますね。審査会でも盛り上がった一枚で、なんとも言えない魅力も兼ね備えています。

小林 哲朗

構図の三分の一ほどを占める美代子の看板がインパクト大ですね。大胆に見えますが、三文字がバランスよく収まっている繊細さも見られます。モデルの猪股聡子さんの表情やポージングもうまく捉えていて、写真のイメージを決定付けています。

田村 広司

誤解を恐れずに言うと、女性ポートレートはアマチュア写真界のど定番。そのため、選考対象にはなりづらいと個人的に思っていました。そんな中で、審査員たちの目に留まり準グランプリに輝いたのは、やはり奥田さんの写真力があってこそだと思います。何をもってしても「美代子」がこの作品を決定づけました。

室蘭の古い飲み屋街の看板が、とてもインパクトが有ったので、何とかモデルさんと一緒に撮れないかと思い撮りました。 今回、撮りフェス初参加でした。友人やモデルさんのお誘いもあり、当日急遽このワークショップに参加することになりました。 その写真で受賞出来て本当に光栄です。